原稿書きという苦行

仕事というのは実に様々なジャンルがありますが、いわゆるデスクワーク・・・・苦手です。強調しますが本当に苦手です。フィールドワークと昆虫撮影は大好きです。好きなことを生業としても楽な仕事はありません。昆虫たちがお休み中の冬の時期は、もっぱら撮りためたものを整理し、成果物に変換するためにデスクワークは欠かせません。30年くらい前だと、ワードソフトで書きまくった原稿と必要写真をセットにして編集者に渡すというセオリーで仕事は進みました。この時代というか、自分のやり方もありますが、ページ割が決まったものは、ある程度配置してから編集者に渡したほうが、その後の展開がスムーズなのと、構成にかかわることで、自分が伝えたいことが整理でき、編集者に意図を伝えやすいというメリットがあります。しかしながら、この作業をしていると、本という物理的制約に苦しめられます。情報をページ数と見開き構造に合わせて整理することは本当に大変です。最終的には編集者の腕の見せ所で一冊という形に収めてもらい、成果品となった時の達成感を感じるために、この苦行を何としても乗り越えなくてはなりません。眼が痛い、腰が痛い・・・・

製作中の飼育の本「ナナフシ」の項 作業中モニターPS

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