アブラゼミの3齢幼虫
著書である「セミたちの夏」の制作過程においては、ずいぶんセミの幼虫を飼育しました。冬に卵を回収しては6月に孵化した幼虫をアロエの鉢植えに移し、幼虫の成長過程を撮影しました。出版という区切り目で、しばらく幼虫を飼育することはありませんでしたが、現在進行中の飼育の本での制作では、セミの幼虫の育て方を掲載したいと考え、再び幼虫を飼育していました。2023年に孵化した幼虫をアロエの鉢植えに投入し経過を観察していましたが、現時点で、幼虫生育の確認をしてみると3齢と4齢が現れました。成長にはばらつきがあり、早いものでは2024年初夏に終齢になった個体もいます。

野外の土中の温度は飼育下とはかなり異なりますから、管理する温度が高いと積算温度の関係で栄養摂取と生育のバランスが崩れるのかもしれません。過去に飼育したときは、幼虫期間2年で小ぶりな成虫が羽化したこともありました。