アオオビハエトリ
昨年に飼育していたオオミズアオの蛹がいくつかあり、羽化の兆候を示した蛹に朝から張り付いていました。10時ごろに羽化しましたが、なんと羽化不全で翅が伸びないという結果に落胆しつつ、気持ちを切り替えて、お昼から、ぐんま昆虫の森を散策しました。曇りですが、時折薄日が射し、熱くもなく、風もなくで歩くには良いコンディションです。
今年は、ナナフシの幼虫が多く、雑木林を背景によい場所に鎮座している3齢幼虫がいました。

そのコナラの幹の脇に伸びたシオデの葉裏には、ルリタテハの幼虫が1枚の葉に2匹付いていました。成長段階も同調しており、おそらく兄弟なのでしょう。

さて、ここからが本題ですが、道脇に積まれた伐採木をのぞき込むと、アオオビハエトリのメスが、クロクサアリを追いかけている光景に出会いました。執拗に追いかけまわしながらも、すぐに仕留めないという、なんとも見ていてじれったい様子でしたが、クロクサアリがよたよたしはじめて、ようやく触角を挟み込みました。推測ですが、やや大きめの獲物ですから、接近した時に毒を少しずつ注入して、弱ったところでようやく仕留めたように思います。

その後は、獲物の首筋に食らいつき、「獲ったぞー!」と言わんばかりに前脚で万歳ポーズをしていましたが、カメラで追い回されているのを知ってか、まったく落ち着かずで動き回り、拡大率の高い撮影としては、なかなかの難関でした。


近くにオスが見つかり、メスの近くに引き寄せると、求愛のダンスを始めましたが、撮影できるような余裕は全くなく、その気のないメスにあっという間にその一瞬は終了しました。

後に考えると、オスもメスも捕獲して、セッティングしての求愛ダンスが動画で撮れればよかったなと、反省点を残しました。