クスミサラグモ

夜明けが早くなり、それに乗じて私の起床も早くなり、朝の散策が楽しみな季節となりつつあります。雨上がりで気温が高い朝でした。昆虫の森に入りまず気付いたのが、水滴が付着して目立つ無数のクモの巣(網)でした。梅雨時期であれば、ジョロウグモの幼体の巣がこんな感じで目立つのが恒例ですが、この時期に目立つ巣は何だろう?と確かめたくなりました。巣の形を見て、サラグモの一種であることがわかりました。クモの同定には自信がありませんが、発生時期を加味するとクスミサラグモで間違いないかと思います。

水滴が付いたクスミサラグモの巣(網)

20年近くも、このフィールドを見続けているのに、まだまだ新しい発見があるもので、この時期にこれほどの数が枝先にあることに、恥ずかしながら今まで気づきませんでした。自分の視点は偏っているといつも反省しつつ、何か新しいことに気付くとうれしいものです。見えていないものがまだたくさんある中で、気付ける感性を、この歳になっても養い続けたいと思います。

クスミサラグモの巣(網)
クスミサラグモ