ボカシミジングモ

かやぶき民家の庭で、クロオオアリの様子を見ました。巣穴付近に働きアリが多く、時折、新女王とオスアリが外の様子を伺うように顔を出します。結婚飛行はおそらく、来週の気温が上がった日に行われるでしょう。庭のケヤキを上り下りする働きアリを観察していると、根際のスミレに宙づりの働きアリがいました。もしや・・・と思いつつ、種名が思い浮かびませんでしたが、アリ専門に捕食するそんなクモがいたはずと・・・どこかで覚えていた記憶がよみがえりました。しゃがみこんでよく見てみると、小さな黒いクモが食いついていました。「ヒメグモ科」「アリ」をキーワードの検索すると「ボカシミジングモ」にたどり着きました。

ボカシミジングモ OLIMPUS OM-1 30mmMACRO ISO800 F10 SS1/60

ヒメグモ科は、見た目は粗雑な?不規則網を張るグループですが、跳ね上げ式括り罠に似た、まさにトラップという仕組みで獲物を捕らえます。大きな獲物に対してはジワリジワリと毒を注入して、自分の何倍もある兵アリタイプの大きな働きアリさえも仕留めてしまうわけです。撮影の角度から見た姿は後ろ向きで、それは黒い球体でしかなく、獲物から離れた姿をクローズアップで撮影しました。

ボカシミジングモ OLIMPUS OM-1 60mmMACRO ISO500 F13 SS1/60 ストロボ

 

BLOG

前の記事

かやぶき民家とカイコ