気になっていたハエ
ここ数年で、カシノナガキクイムシによる穿孔で、樹液を出す木が増えたと感じる方は多いと思うのですが、その樹液で遭遇する特徴的なハエの一種が気になっていました。

体長6-7mmほどで、まだら模様のずんぐり体型で可愛らしい姿です。樹液の周辺をゆっくりと歩き回り、驚くと飛び立ちます。ハエは同定が難しい種類が多い中で、これだけ個性的な外観だったらわかるだろうと「樹液に集まるハエ」で検索しても、それに該当する情報は上位には存在しませんでした。確かに樹液に集まるハエは多く、ヤセバエ、ショウジョウバエ、ベッコウバエの画像が出てきます。そこで、「眼がきれい」と検索ワードを追加すると、それであろう画像がいくつか出てきました。「マダラヒロクチバエの一種」で間違いなさそうです。10年くらい前から昆虫観察系老舗ブログのいくつかで登場し、のちにキマダラヒロクチバエという和名が付いたとのことでした。

情報源からの推察ですが、西日本から東日本へと広がっているような気がします。
後にわかったことですが、文一総合出版様の「ハエ ハンドブック」に掲載されていました。