テントウムシの標本写真

いよいよ梅雨入りです。雨の日は割り切ってデスクワークに没頭出来たりします。それでも、物置スタジオを使って撮影できるものもあったりで、先日採集したウンモンテントウの標本撮影をしてみました。テントウムシ類は、甲虫の中でも乾燥すると変色が著しく、死んだばかりで撮影するのがベストです。今どき、生体の白バックが氾濫する時代ですが、しっかりと整形された標本写真が並ぶ図鑑のほうが、個人的には好きです。

テントウムシ類の半球体の体つきは、ベースの白紙やストロボ光源が写りこむことで、標本写真としては扱いが面倒な分野です。

ウンモンテントウの標本写真 
OLYMPUS OM-1 60mm F8 撮影枚数8 深度合成 ISO400 別カット2枚合成

白紙にスプレーのりを吹き付けて整形しました。

2センチほど丸穴を開けた黒い紙をかぶせて、白紙反射を防ぎます。

大きさと立体感から深度合成が適当で、F8で8カットで合成しました。

ストロボの光源を頭の方向から1灯まず撮影します。この場合前胸背板にストロボ光源が写りこみます。

次に後方から2灯で撮影します。両側の翅にストロボ光源が写りこみます。

写りこみがない、前後のカットを合成しました。

まあ、どれだけ手間をかけるか、見栄えとしての考え方、撮影手法は様々あると思います。

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