赤来自然園 散策
梅雨の晴れ間というか、連日の晴天と猛暑ですが、林内の日陰は、まだ涼しさがあります。
最近になって目立ち始めたのが、ヤマハギの周辺を飛び交うヨツボシナガツツハムシです。
群馬県内では、はじめて出合いました。
調べてみると、幼虫期にヤマアリ類の巣内で育つ好蟻性とのことです。

クサタチバナで、細身のカミキリムシを見つけます。
かなり特異な体型で、しかもホストがキョウチクトウ科ですから、ホソツツリンゴカミキリという種名がすぐに判明しました

徘徊する巨大なアリバチに驚きます。
6-8mmほどの種類はよく見かけていましたが、体長が13mmほどあります。
調べてみると、最大種のミカドアリバチだとわかります。
マルハナバチ類の幼虫に寄生するらしく、ハナバチ類が多いこのフィールドだからこそ出合えたのかもしれません。

この季節では稀なアサギマダラが、まだ開花していないオトコエシに飛来しました。
見るとかなり古い個体です。
つい先日、アサギマダラのマーキング調査で国内最長寿命が記録されました。
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/977670
そのマーキングを行ったのが、ぐんま昆虫の森で、長年ボランティアに関わっていただいる一場さんでした。
地道に続けてきた活動が、こうしたあらたな発見につながったことは素晴らしいことですね。

最近になって、クサタチバナではアサギマダラの幼虫がちらほらと目立ち始めましたが、個体数は多くはありません。
5~6月にかけて成虫が飛来し、産卵はかなり確認していますが、育つのはごくわずかです。
今後、新成虫が羽化しますが、園内にはとどまらず、赤城山の上を目指すのか?はたまた北上するのか?
夏の移動は、まだ謎が多くあります。

マイマイガの巨大な幼虫がコナラの樹皮に張り付いていました。
ふ化直後のブランコケムシから、このサイズに成長できるのはごくわずかです。
この先、まだ難関は続きますが・・・

OLIMPUS OM-1mkⅡ 90mmMACRO ISO4000 SS1/100 F8
園路を挟んだ、反対側の幹には、対をなしてカシワマイマイのこれまた大きな幼虫がいました。
同属の2種ですが、静止ポーズも装飾もまったく主張が異なります。

白色腐朽菌が覆うハルニレの部分枯れを覗き込むと、いかつい姿の幼虫が菌糸を食べています。
鈴木知之さん著の「朽木にあつまる虫ハンドブック」で調べてみます。
ミヤマオビオオキノコの幼虫で間違いなさそうです。

その下方に、5mmほどのコロコロとした物体が・・・
ゴミ?いや虫だろうと、凝視します。
とりあえず撮影して拡大すると、ハネナガウンカ類の幼虫だとわかります。
カメムシ目の菌食ではヒラタカメムシ類などがよく知られていますが、ハネナガウンカ類も菌食です。

ネット上で調べたところ、マエグロハネナガウンカ幼虫の可能性が高いようですが、近似種がいくつかあるようです。


