赤城山 散策
赤城山の南面東側の中腹に向かいます。
平地は薄曇りでしたが、標高を上げていくと次第に雲が多くなりうす暗い登山道を登ります。
気温は上がらず、目につく昆虫は少なく、黙々と歩くばかりです。
足元で小さなゴミムシ類が目に入りますが、5mmほどの小型種です。
頭部が大きいポロポーションが気になり、カメラを向けます。
複眼が大きく、独特な光沢と点刻がいい感じです。

ちょこちょこ歩いては止まり、止まった瞬間に手持ちで深度合成に挑戦してみました。

画像を基に種名を調べてみます。ミヤマメダカゴミムシで間違いなさそうです。

視界が開けて、やや平坦な疎林が現れ、イタヤカエデらしき古木が現れます。

二股に分かれた片側が枯死し、サルノコシカケがたくさん生えています。
もしや、あの虫に出合えるかと期待します。

OLIMPUS OM-1mkⅡ 30mmMACRO ISO1600 SS1/30 F6.3
いました!コブスジツノゴミムシダマシ。
ずんぐりした印象と角の形状が「ニコチャン大王」を彷彿とさせる可愛らしい甲虫です。
サルノコシカケの表や裏側に点々に張り付いています。

メスの背後で様子をうかがう、2匹の体格差があるオスがいました。
カブトムシのように角で争う様子は見られませんでしたが、角が欠損したオスもいました。

落下して手で崩せるほど分解されたサルノコシカケがあり、割ってみると幼虫が見つかりました。
以前に飼育したことがありますが、成虫数頭とサルノコシカケを容器に入れておくと、サルノコシカケの原型がなくなるまで、延々と世代をつないでいました。

周囲で風化しかけた炭窯がありました。
この辺りも薪炭林として活用されていた名残です。
私が生まれた1965年は高度経済成長の真っただ中です。
地方では薪炭林の活用がギリギリあったかもしれません。
この窯がが作られたのは、どのくらい前でしょうか?
時代や世代の移り変わりを、感慨深く感じさせました。


