赤城自然園 散策
雨上がりで湿度が高くむしむしとした天気です。
観察会で使っているバックヤードの動線を歩き始めます。
大きく派手な色彩のヒメバチが現れます。
以前に、飼育していたクロメンガタスズメの蛹から出てきたことがあるクロハラヒメバチです。
色彩がアゲハヒメバチによく似ていますが、体長は1.5倍ほどの体格差があります。
体色は、名前の通り胸部の腹側の黒色が目立ち、触角の先端部が黒い点で、アゲハヒメバチと異なります。

クワの幼木に大きなクワカミキリがいました。
低く仕立てた枝にしがみつき、樹皮をかじる姿は、私なりに夏を感じる風景です。
養蚕が盛んな時代は、かなり嫌われたと思いますが・・・

コバギボウシの紫色の花が、各所で目立ちます。
訪花昆虫が多く、アズチグモがハリバエの一種を捕らえていました。

ハナグモがイヨシロオビアブを捕らえていました。
吸血性のアブが、クモの網に掛かっているのをよく見かけます。
また、シオカラトンボが捕食しているシーンも何度か見ました。
人間にとって不都合なアブを、クモやトンボがかなり捕食していると思います。
話題がそれますが、このハナグモ、腹部の模様がスマイリーでした。

いつも弁当を食べるハルニレの木陰があります。
以前に、エルモンドクガの幼虫が落ちてきて、ズボンの上を歩いていたことがありました。
私は全く動じず、弁当を食べることを中断しませんでしたが、一般的な虫嫌いな人だったら、衝撃的な結果だったであろうと想像できます。
まあ、余談ですが・・・
見上げると、亜終齢のエルモンドクガ幼虫が葉裏にいました。
渋い色合いですが、逆立った鬣のような長い毛が特徴です。

刺激を与えると、上半身を起こして威嚇のポーズをします。
なかなか勇ましい姿が好きです。

そろそろ発生期も終盤ですが、赤いカブトムシがいました。
若いクヌギの幹に、シロスジカミキリの産卵跡から染み出た樹液にいました。
この時期、シロスジカミキリの孵化した幼虫が穿孔を始めると樹液が出ることがあります。

カナブンと体格差がないほどの小さなノコギリクワガタのオスが、メイトガードしていました。
小さな雄にも遺伝子を残すチャンスはあります。

ケヤキの幹でマイマイガが交尾していました。

咲き始めたヒヨドリバナに、コスカシバが吸蜜に訪れていました。

貯木では、ルリボシカミキリが産卵していました。
平地ではすでに発生期が終わっています。
ここでは、かなり長く見られることも魅力です。

細身のキマワリはクロナガキマワリです。
朽木表面の藻類を食べているように見えます。

トンボ池の端のハンゲショウの葉上で、上陸したばかりのモリアオガエルが目立ちます。
まだ幼生期の尾が残っています。

顔立ちも、おちょぼ口から、がま口に変わる途中です。
水の中から樹上生活へ、食べるものも大きく変化します。
オタマジャクシとカエルの中間的な顔立ちは、どこか不安げな表情に見えます。


