赤城自然園 蜘蛛の網と糸の輝き
園内を散策していると、円網を作るトゲグモが見つかります。
作業も終盤のようです。

残された足場糸を使って、巧みに粘液が付いた横糸を張り巡らします。
足場糸は、横糸を張る作業用で、最終的には切り取ってしまい残しません。

完成された円網は、風を受けると横糸のほうが膨らみます。
縦糸のほうが丈夫な糸が張られ、この微妙なテンションが、獲物がかかった衝撃吸収を行うと考えられています。

トゲグモなど、垂直に近い角度で作られる正常円網に対し、水平方向に近い角度で張られるのが水平円網です。
アシナガグモ科のコシロガネグモの網が目立ちます。

下方向から飛び立った昆虫が、網にかかりやすい構造です。
クモが待機する中心部(こしき)に丸い穴が開いている特徴があります。
この穴の意味は調べましたがよくわかりませんでした。

不規則に張られた網のドームに潜むのがアシナガサラグモです。
下方にはシート状に網が張られ、糸にぶつかって落ちた獲物を狩る構造です。

逆光ぎみに網に光が差すと、糸が虹のような色彩に輝くことがあります。
この現象については以下の論文がありました。
file:///C:/Users/user/Downloads/kiyou2019r01%20(1).pdf
不規則な角度に張られたアシナガサラグモの網が、様々な色に発色して面白いと思いました。

円網でもこの現象が起きますが、部分的にしか見られないことがほとんどです。
ふと見上げた時、うす暗い林内に射した木漏れ日が、円網を虹色に輝かせていました。
網の主はわかりませんが、直径が6cmほどの小さな円網です。

木漏れ日はすぐに移動しますから、夢中で撮りました。


