ぐんま昆虫の森 クリスマスイベント2024

気が付けば12月、そしてラスト10日を切ってしまいました。歳のせいでしょうか、本当に一年が早く感じます。22日が今年最後の営業日で日曜日とも重なりクリスマスイベントを開催しました。コロナ禍での休止期間もありましたが、昨年から復活しています。以前は矢島先生がサンタクロースのコスチュームでプレゼントを渡していた時代が懐かしくも感じます。プレゼントのメインは外国産カブト・クワガタの標本で、これは展示で活躍した個体たちです。亡骸を保存しつつ、破損個所を同種の部位で補修し復活させたものですが、その事情を説明しつつ景品として利用しています。

クリスマスイベント景品の標本

12月に入ってから、冷凍庫の中から使えそうな亡骸を選抜し、整形と補修作業を進めてきました。私なりにこだわった展脚は「むし社流」で、これは藤田さんが確立した展脚だと聞いています。クワガタムシでは大顎をやや開き気味にし、触角は直角に、脚は下がらないようにコンパクトに整えるというもので、並んだ時に品の良さが感じられる整形です。

クリスマスイベント景品の標本

どこかで見たようなケース・・・そうです。ダイソーのコレクションケース各種にペフシートを貼り付けたものです。

クリスマスイベント 「カブト・クワガタ」 むしむしトーク

教育施設のイベントとして、「カブト、クワガタとはなんなのか」「標本の扱い」「飼い方」「外国産昆虫の扱い」などの講義を交えつつ、いよいよ抽選会がはじまります。事前に整理券100名分を配布し、賞品は各種ありはずれなしですが、やっぱり子供たちが欲しいのは標本です。いざ、抽選が始まるとそのつどどよめきが起きるほどです。園長がサンタクロースに扮し当選者に手渡しました。

クリスマスイベント 園長からの賞品授与

昆虫の森は教育施設であると同時に利用者に楽しんでいただくサービス施設でもあると思います。イベントは何をやるにも準備が大変ですが、この部分を怠ると入園者は確実に減ります。昆虫施設にかかわる人間として、様々な技術もさることながらサービス精神も大事な要素と感じます。私がいない来年度以降もこういったイベントが継続していくかがやや心配ですが・・・・

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