コシマゲンゴロウの卵
年末押し迫る中、来年6月発売の飼育の本の原稿作成真っ最中です。すでに撮影は完了していなければいけないのですが、書き始めるといろいろと変更や修正が生じるものです。ゲンゴロウの項で、いわゆるナミゲンゴロウの飼育をメインとしていますが、補足的に身近なコシマゲンゴロウも入れるべきと思いつつ冬になってしまいました。コシマゲンゴロウは秋に採集した個体をキープしていましたが、こんな時期になってヒーターで温めながら採卵から始めています。ネット上での情報も収集しつつ、大変参考になる記事がありました。一連の成長過程は最低限でも抑えなければならないところですが、卵の存在の確認に苦戦中でした。ヒメゲンゴロウは付着型の卵ですが、コシマゲンゴロウは植物組織内産卵ということでしたので、ネット情報にならってホテイアオイなど浮かべていましたが、卵の確認ができず、気が付くと1齢幼虫が浮遊している事態が続きました。「どこに産んでる?」疑問に思いながら水槽内の水草を細かくチェックしていくと・・・ありました!足場として入れておいたクロカワゴケの隙間に産卵していたようです。
一つが見つかりだすと立て続けにいくつも見つかりました。さらによく探してみると、ずいぶん噛痕が付いたイネ科の枯れた茎があり、その内部からも見つかりました。
私なりに飼育した結果ではありますが、やはり飼ってみないとわからないものです。