箱島湧水 散策

群馬県西部東吾妻町の箱島湧水はホタル名所としてもよく知られ、20年ほど前に仕事でも何度か訪れていた場所です。時間に余裕ができて、再び訪れてみたいと思い立ったのは、ゲンジボタルに並んでヘイケボタルも多く、ゲンジボタルの発生が終わった今頃のタイミングで、ヘイケボタルの取材で行ってみたいと思っていました。

昼過ぎに現地に着き、水源地に向かって歩き始めます。

箱島湧水水源地に向かう林道 TG-7

山側は広葉樹林で谷側は杉林という環境です。歩き始めてほどなくして、下草に美しいハエが目に留まりカメラを向けます。

シリブトミドリバエ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/125 F13 ストロボ

調べてみるとシリブトミドリバエでした。キンバエ属だってそれなりに美しい体色なのに、この艶消しの黄緑が妙に目を引くのはなぜでしょう。

続けざまに巨大なハエが見つかります。

コガネオオハリバエ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/125 F13 ストロボ

コガネオオハリバエは日本最大種のハエのようです。なぜかハエと縁があります。

箱島湧水 OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO1000 F8 SS1/125

水源地に近づきつつ、谷側を見下ろすと川が見えます。谷を吹く風は涼しく、これからの季節は涼を求めて山地がいいなと思いつつも、歩いているとそれなりに汗が吹き出します。

エダナナフシ幼虫 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/125 F11 ストロボ

エダナナフシの幼虫が葉の上で静止していました。群馬県では山地性の種類です。以前に静岡県富士宮市ではオスが普通に見られましたが、群馬県ではメスのみの単為生殖のようです。

ようやく滝の音が聞こえ始め、水源地にたどり着きます。

箱島湧水水源地 OLIMPUS OM-1 30mmMACRO ISO80 SS1/10 F13 

見下ろしてすぐにおやッと思ったのが、滝に沿って無数のクモが見えました。それなりの大型種で、この時期に何なのか?

メガネドヨウグモらしきクモ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/500 F8

おそらくアシナガグモ科のメガネドヨウグモだと思うのですが、さすがに近づける場所ではありません。滝の上の水を汲める流れにもおそらく同種であろうクモがおり、撮影を試みますが、背面がはっきりとわかる撮影ができませんでした。

さて、目的だったヘイケボタルの撮影ですが、メインの発生場所の保護区はロケーションが気に入らず、周囲の田んぼなどの景観をロケハンします。20年前の記憶ですが、水田やため池では無数のヘイケボタルが飛んでいたので、この地域全体で水田であればどこでも飛ぶであろうという予測のもとに撮影場所を決めました。

日没を待ちますが・・・・カメラをセットした場所はまったく飛びませんでした。急遽、メインの保護区に移動しますが、日曜日とあってすごい人出です。発生数はそれなりにありましたが、撮影は断念します。

今シーズン、もう一度チャレンジできるかどうか。

2025.7.3追記

「メガネドヨウグモ」を「ドヨウメガネグモ」と表記してあり修正しました。