シロシタホタルガの産卵
すでに関東も梅雨明けしたのではないかと思わせる連日の晴天と猛暑です。 残り少ないですが、まだ6月です。午後からぐんま昆虫の森を歩きました。土曜日にしてはそれほどの賑わいもなく、猛暑は入園者にも影響します。
幸先よく、ヤナギの幹に巨大なカシワマイマイのメスが目に飛び込みます。

発生期は夏で、8月に多く見かける蛾です。6月末はさすがに早いなと。
その脇の下草にシロシタホタルガが止まっていました。

オスの個体で、触角の角度を変化させながらフェロモンを探っているかのような行動をしていました。

日影を求めて林縁や林内の散策をはじめますが、サワフタギの周りにはシロシタホタルガが多く発生がピークのようでした。林内はやや涼しさもありますが、蚊の猛攻に悩まされます。
4時近くなり、まあ、それなりに季節感を味わえた散策となったところで帰路に向かっている途中でした。サワフタギの幹に張り付くシロシタホタルガを発見し「もしや産卵!」とちょっと驚かせてしまったようで飛び立ってしまいました。一瞬落胆しますが、よく見るともう1個体が産卵中で、今度は慎重にカメラを向けます。

明らかに、腹の先を樹皮の裂け目に挿し入れている様子でした。今度は逆側に回り込んで見てみます。

西日が射しこんでいたところで、産卵管を動かしながら、裂け目を探る様子を撮影できました。
おそらく、夕方近い時間帯がこのシーンに巡り合わせてくれたのかなと思いました。