クワコの護身術
近隣のフィールドでクワコの終齢幼虫を見つけました。本人は枝になりっ切って隠れているつもりのようですが、よく目立ちます。

いわゆる、イモムシの静止ポーズというやつで、休んでいる時になるべく目立たないようにしているわけです。

この時、胸部の3節は思いっきり伸ばして、枝っぽく演出することを心掛けていることがわかります。
そこで、胸部を指でトントンと軽くたたくと変化が現れます。

胸部を縮めて眼状紋を目立たせます。

この時はやりませんでしたが、胸部を左右にゆする動作をして、威嚇することもあります。
チョウ・ガ類全般に、分類群にかかわらず眼状紋を有する種類が一部存在し、おおよそ、同じような行動プロセスを持っているのが不思議です。