水元公園 イモムシ観察会
小学館図鑑NEOイモムシとケムシ製作に一緒に関わった横田光邦さんと鈴木知之さんと編集者の方々、そして図鑑編集部の新メンバーの方々も含め、葛飾区水元公園でイモムシ観察会を行いました。
この企画は、昨年11月3日に初めて行い、思いのほか蛾類幼虫の多さに驚きつつ、今年もやりましょうということになりました。
気温が上がり風もなく、コンディションは最高の中、歩き始めます。

アキニレの樹皮の裏にいた、クサカゲロウ一種の幼虫発見からスタートします。
イモムシではありませんが・・・

特徴からヨツボシクサカゲロウの幼虫ではないかと思われます。

クヌギのやや低い枝先を覗き込み、ヤマトカギバ幼虫がお初のイモムシとなりました。

みんなでワイワイと枝先を覗き込む集団です。

そして、次に差し掛かった枝ぶりが低いナンキンハゼでナンキンキノカワガ幼虫が見つかります。
山地では自然植生のシラキを食草としますが、平地の並木や公園でナンキンハゼが植栽されるようになって、身近な蛾類になったようです。
亜終齢、終齢がいくつか見つかります。

そして、横田さんが「これ、ナンキンキノカワガの卵だ」と・・・
越冬態は成虫です。
ナンキンハゼは落葉樹ですが、葉のコンディションからすると、この世代も育ち切るか?

以前にシンジュキノカワガの卵を撮影した時、表面に彫刻模様があったことを思い出し、クローズアップしてみます。
小籠包が並んでいるかのようです。

枝先にはゴマフリドクガがいました。
晩秋に見かけることが多い派手なドクガ幼虫です。

昼食をはさみ歩き始めます。
アカボシゴマダラの越冬前の幼虫が目立ちます。

ヒメクダマキモドキが午前中もぽつぽつと見られましたが
アカメガシワの低木の葉の上で多数見つかります
葉には食跡も多く、もっとも好む樹種のようです。

林縁部を散策していきます。

ツマジロエダシャクのきれいな成虫が見つかります。

アカボシゴマダラの終齢幼虫がいました。
この先、まだ羽化する?

下草にあまり目を向けていませんでしたが、さすが鈴木さんはアカエグリバ幼虫を見つけ出します。

クサギの幼木が多い一角に差し掛かり、クロメンガタスズメ幼虫でもいないかとのぞき込みます。
すると、巨大なシャクトリムシがいました!
「えーとなんだっけ?リンゴツノエダシャクだ!」思い出せてよかった。

同じ木の葉裏にはフサヤガが見つかります。

公園らしくプラタナスが多い中、やや黄色く色づいた葉はグンバイムシが発生した痕跡がありました。
そういえばプラタナスグンバイは見たことがないなと探し始めます。
幼虫の脱皮柄が目立つ中、成虫が見つかりました。

横田さんがサンゴジュでオキナワカギバ若齢幼虫を見つけました。
南方系昆虫の新たな東京進出です。

終盤はポプラ並木を歩きつつ、昨年は、ポプラのひこばえで様々幼虫が見られましたが、今年は不作のようです。
クスノキの幼木で見つけたアオスジアゲハの幼虫で締めくくりました。

群馬県はすでにイモムシのシーズンオフの気配です。
都市部公園は、まだまだ年末までは見られそうな気がします。

