ぐんま昆虫の森 散策

台風が接近しつつ不安定な天気ながらも、大雨はなさそうなので午後からぐんま昆虫の森を歩きました。いつもとコースを変えて、森林内の細園路を北東に歩き始めます。トウキョウヒメハンミョウが足元で目立ちますが、意外と警戒心が強く間合いが詰められません。交尾姿勢のペアを、かろうじて俯瞰で撮影します。

トウキョウヒメハンミョウ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/60  F13 ストロボ

階段状の薄暗い細園路を上りながら目に付いたのが、イタチ科であろう糞を食べるセンチコガネでした。

センチコガネ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/10  F13 ストロボ

新成虫のようで光沢が美しい個体です。センチコガネの光沢は、ストロボ光が強いと色味が出づらいので、自然光で露出を合わせつつ、補助的にストロボを使ってみました。かなり暗い状況でISOも1600まで上げつつ絞り値は13でシャッタースピード1/10です。三脚を使って手押しレリーズしましたが、割とブレ率が高く、ISOを上げてでも1/30くらいで撮るべきだったと反省です。

撮影風景 TG-7

一段上の糞にはコジャノメが吸汁に来ていました。糞の中身は昆虫類が主のようで、イタチ科の排泄物も様々な昆虫に利用されていて循環されているなと。

コジャノメ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/15  F8

さらに進んでいくと、再びトウキョウヒメハンミョウのペアが現れます。カメラを向けてみますが、割と近づきやすい個体のようです。カメラを地上部に置きつつ、モニターをのぞき込みながら、カメラの下に木片をかませてフレームを調整します。

トウキョウヒメハンミョウ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/20  F13 ストロボ

それなりに小さい虫ですから、接近しての撮影です。90mmマクロでは拡大率が高くなるとかなり深度が浅くなります。画質維持の絞り値は、一般的にF13と言われています。ダメもとで深度合成でも撮影してみました。

トウキョウヒメハンミョウ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/20  F13 ストロボ 深度合成

細かい設定をしている余裕がありませんから、前回設定のまま15カット分を絞り値を変えずに撮影してみました。

結果については見たままですが、深い深度が得られます。

うっとおしいメマトイと蚊の猛攻から逃れるように果樹園に出ると、ニイニイゼミの声が響き渡り、先週以上ににぎやかさを増していました。

ニイニイゼミ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/160  F8

先週はにぎやかだったリョウブの花を見ておこうと向かいます。

花は終盤で、先週ほどのにぎやかさはありませんでしたが、またしても意外なものに出合ってしまいました。なんとオオキンカメムシが交尾をしていました。

オオキンカメムシ交尾  OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/250  F10 ストロボ

先週の個体が居残っていたとしても、複数個体がリョウブにいるということは、もはや遇産とも言いがたい状況のように思えます。周囲をよく見渡すと、さらに1個体を葉裏で発見しました。

オオキンカメムシ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1600 SS1/250  F10 2倍テレコン ストロボ

ネット上の情報を調べた範囲では、オオキンカメムシとリョウブとの関わりについての事例を見つけ出すことはできませんでした。

オオキンカメムシ交尾の発見に動揺している時、大き目の黒っぽいカミキリムシが飛んでいるのが目に入りました。アオカミキリではないと思いつつ、触角とあしのあたりが黄色っぽく見えた気がします。あれは何だったのでしょう。株間をかなりしつこく探しましたが、見つかりませんでした。

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