ぐんま昆虫の森 散策
連日の散策です。幸先よく目の前のヤブガラシにアオスジアゲハが飛来します。日影でしたので、思いっきり感度を上げて、早いシャッタースピードで撮りまくります。

さて、夏本番で利用者の多くはカブトムシ、クワガタムシを見たいと思いながら、ぐんま昆虫の森に来られると思うのですが、なかなか簡単に出会うことはできません。
毎年、安定的に樹液を出す木は少なく、いわゆる昆虫酒場と言われるような、狭い範囲に多様な昆虫類が群れるにぎやかな様子はすっかり見られなくなりました。
大木が多いクヌギの純林が園内の一部にあるのですが、そこに立ち寄ってみると、夏らしい光景に出合うことが出来ました。

見上げた幹に張り付くノコギリクワガタのペアが見つかります。

その幹には、カナブンが点々と張り付き樹液を吸っています。

カシノナガキクイムシが進出してから、太い幹に点在して樹液が出る光景が目につきます。昔とは違う樹液の風景です。ある意味、争いもなく平和な樹液酒場です。
並ぶ幹を順番に見ていくと、幹に絡んだツタの葉陰で、ノコギリクワガタ同士がバキバキと戦っているではありませんか、どうにも撮影できるような場所ではなく、ほどなく片方が幹から落とされますが、すぐ下のクヌギの葉にしがみつきました。

その木は大当たりで、目の前の高さでペアが張り付き、私が近づいた振動で、ボトボトっと数匹のノコギリクワガタが落下してきました。

そして、見上げた幹にカブトムシのペアが・・・

子供たちに見せてあげたい風景です。簡単には見つけられない、でも、カナブンや飛び交うチョウだったり、スズメバチですら樹液の場所の案内人です。そんな観察力を養って、発見してもらいたいものです。

雑木林の林床に、よい形で静止するジャコウアゲハのオスがいました。チョウで始まりチョウで終わる散策でした。