ぐんま昆虫の森 散策
昨日のノリウツギに続いて、リョウブもこの季節に花を咲かせて昆虫が集まりますから、気になって様子を見に行きました。
木に近づくと、クマバチの羽音が響き、ツチバチ類、ジガバチ類が多く飛来し、ノリウツギよりもハチ類はにぎやかです。クマバチは体格もあって、ゆっくりと花から花へと飛び回りますが、その他のハチ類はまあせわしなく、カメラを向ける気にならないほど忙しく移動していきます。

この木では、かつてクスベニカミキリが見つかったこともあり、何かいいものがいないかなあと無数についた花を丹念に見ていきます。

見上げると、そこそこ大きなカミキリムシのシルエットが見えました。よく見てみればルリボシカミキリです。花に来ているのは初めて確認しました。数日前に園内のルリボシカミキリついて書きましたが、丸太のポイント以外でも目撃が多く、今年の発生数はかなり多いようです。
ルリボシカミキリとほぼ同大で、黒っぽいカミキリムシが飛んでいるのが見えましたが、株間に消えていきます。見失ったあたりを入念に探して見つけだしました。

金属光沢に輝く美しい姿です。かつて赤城山で見たことがあるオオアオカミキリかと思いましたが、後に調べて、やや触角が短い特徴はアオカミキリでした。園内では初めて見ます。
ノリウツギにも多数放花していたハエに、ここでも出合いました。

やや、淡い体色が印象的で、逆立ちするようなポーズで吸蜜します。
色々調べてみましたが、ヤドリバエ科Dinera属までが限界のようです。
目を疑うものを発見してしまいました。オオキンカメムシです。
関東では房総半島の越冬地が有名ですが、群馬県での記録は調べてみたところ、ネット上では2021年太田市での記録のみでした。(オオキンカメの謎)

それなりの収穫があったなと満足感に浸りつつ、北に向かって坂を上りながら棚田を見下ろします。谷間を射す西日が、田んぼの半分に日影を作りこの時間帯の風景がありました。