赤城山 散策
赤城山の東側、標高400m付近の沢沿いを散策しました。
かつては、蛾類採集によく訪れていた場所ですが、久しぶりに足を運びました。
歩き始めて早々に、交尾中のオドリバエが、ふらふらとつかまる場所を求めて飛んでいます。
ちょうど目線のよい場所に止まってくれました。
婚姻贈呈儀式中・・・
メスは宙ぶらりんです。
前脚でつかまる雄の姿が滑稽です。

隣の木では、派手な色彩のガガンボが交尾中でした。
撮影前に飛び立ちましたが、近くのカエデに止まり、逃げられなくてよかったとホッとします。
ベッコウガガンボ?いや違う。ぶつぶつ言いながら撮影します。
のちに調べて、ネグロクシヒゲガガンボだとわかりました。

横倒しになったコブシがあり、枝が低くオオアヤシャクの幼虫を探してみました。
食べ跡のある葉の根元に直立不動の姿がありました。

とんがり頭の口元に6本の脚をぴったりと寄せて静止します。

突然、スイッチが入ったように動き出すと、コブシの葉をバリバリと食べ始めました。

その後、このコブシでドラマを見ます。
ヒゲナガオトシブミが揺籃を作り始める作業中です。
オスも立ち会うように見守ります。よく見ると、もう一匹のオスが接近中です。

先にいたオスが交尾を始めた時、後から来たオスが忍び寄ります。

背比べが始まりました。

すると、そこに、確認していなかったさらにもう一匹のオスが参戦します。
三つ巴の混戦で、個体識別もままならないまま、一匹が退きます。

残った2匹で決勝戦となりました。
ここは左の個体が勝ちます。
この面白いオス同士の争いを無我夢中で撮影していましたが・・・・
撮影後のデータを確認しつつ、この決定的シーンのピントが甘いことに気づきます。
かなりショックです。やや引き気味で撮っておけばよかったなと後悔します。

背比べに勝ち残った一匹が、この揺籃に遺伝子を託せます。
それにしてもダメージが少ない平和的儀式です。

そんな様子を、隣のケヤキの樹上からルイスアシナガオトシブミのオスが見下ろしていました。(私の勝手な想像です)
ちなみに、ルイスアシナガオトシブミは発達した前脚でオス同士が戦う武闘派です。

沢沿いを歩くと、チラチラとスカシヒロバカゲロウが飛び立ちます。
レースの翅が引き立つ、淡い光線の場所に止まってくれました。

ミツバウツギの花が良い感じで咲いていました。
細い枝にアブラムシが目立ちます。
一見してキスゲフクレアブラムシかと思いましたが、調べてみるとミツバウツギウクレアブラムシもいるようで、外観での識別はかなり難しそうです。

さらに覗き込んでいると、初めて見る美しい色彩のカメムシが目に入ります。
敏捷で、刺激するとすぐに飛翔し、間合いを詰めるのに苦労しましたが、それなりの個体数がいました。
のちに調べてシマアオカスミカメムシとわかります。

ミツバウツギの蕾から吸汁する様子も観察できました。

久しぶりに訪れたフィールドですが、改めてよい場所だと再認識しました。


