桐生市 山田川のホタル 2025 その2

気温が上がり、蒸し蒸しとしたホタル日和となり、再び山田川にホタル撮影に出かけました。前回は橋の上からの遠景でしたので、河原に下りての撮影を試みたいと思い、昼間から下見をしながら河原に下りるルートの確認などしつつ、6時30分に現地入りしました。前回撮影した橋の上から見下ろした左手付近ですが、すでに橋の上でカメラをセッティングされている方がおり、声を掛けつつスタンバイしていると、画角に入るのでもう少し下がってほしいとお願いされました。それは、潔く了解しましたということで、2mほど下がっての位置取りとなったのですが、当初考えていたワイド側いっぱいの24mmの構図から、ズーム60mmあたりの切り方となりました。画素数は十分なので、このあたりはトリミング処理を前提の考え方もありますが、やはりファインダーで見えている風景の撮影にこだわりたいと思い、ほぼ標準レンズの焦点距離でセッティングを行いました。

フォーカスが3-4m先ですから開放値のF4では背景がややボケることからF8まで絞り込み、ISOを4000まで上げました。このあたりも画作りの考え方ですが、民家の映り込みと、遠くのホタルの光をどのように映しこみたいか、フォーカス部分を引き立てる考え方次第かと思います。

露光時間での背景の露出も、映しこみたい風景かどうかによりますが、今回は川面と民家シルエットのみで暗くし、光の軌跡を強調する露出で調整しました。

山田川のゲンジボタル NIKON Z9 24-120 F8 ISO4000 3分間分の合成

8時13分~16分の3分間分、連続40カットの合成で仕上げましたが、にぎやかすぎてもどうかというところで、このくらいがほどよい加減かなと思います。ホタルの描写は、現地での素材収集が当然大事ですが、作者の意図を大きく表わすのは、PC加工による表現の割合と半々かなと私なりには思います。

余談ですが、河川敷の草原はこの時期マダニの巣窟です。先日の清里も山田川も、草をかき分けて歩くとズボンにはすぐに数匹のマダニがくっついてきます。昔はこんなことはなかったのに、フィールド散策もいろいろと気を使うことが増えるこの時代です。

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