赤城自然園散策 その1 ミズスマシ池

週末の天気が崩れる予報を聞いて、思い立って赤城自然園を訪ねました。そろそろアサギマダラの飛来があるのではと期待しましたが、1匹も出会うことはありませんでした。先週も訪れたミズスマシ池を眺めながら、改めてその景観をしっかり撮っておこうとカメラを向けます。

ミズスマシ池 OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO200 F9 SS1/80 HDR 

雑木林に囲まれた、横幅50mはありそうな大きな浅い池です。ミズスマシが水面に群れていて超望遠レンズを向けます。

ミズスマシ OLIMPUS OM-1  ED100-400mm  ISO2500 SS1/1000  F9

体長7mmほどで、スイカの種が無数に浮いているという感じです。時折、ぽちゃんとドングリか何かが水面に落下すると、その周囲のミズスマシが驚いてせわしなく泳ぎ始めます。

ミズスマシ  OLIMPUS OM-1  ED100-400mm  ISO2500 SS1/1000  F9

そして、その波が周辺のミズスマシに伝播して水面の波立ちが放射状に広がっていきました。

ミズスマシ OLIMPUS OM-1 30mmMACRO ISO025 SS1/60  F9

こんな光景はここでしか見られないだろうと思いました。

ミズスマシは全国的にも少なく、群馬県においては絶滅危惧ⅠB類 (EN)扱いです。そんなミズスマシが、この池では数千に及ぶ個体数が生息しています。

赤城自然園は民間企業による運営であり、園の思想に賛同する企業からの協賛金によって維持管理されています。

この赤城自然園の沿革には様々な紆余曲折がありますが、創設者の堤清二さんの思想が、このような形でミズスマシの聖域を残していることに感慨深く思います。