イシノミのからだのつくり

9月に採集したヒトツモンイシノミを飼育しています。

イシノミ特有のからだのつくりを、生きた状態で撮影した図版を作ってみました。

イシノミの特徴は、なんといっても各体節にある付属肢です。

様々な角度から付属肢が見えるように撮りました。

背面と側面は、まあ問題なく撮れますが、腹面が面倒な作業です。

イシノミを水平面のガラス板に乗せて、ガラス下からカメラを上に向けて、モニターを見ながら撮影しました。

イシノミのからだのつくり 
OM-D-M1X 60mmMACRO F13 1/60 ISO400 ストロボ(各)

頭部のアップは、じっとしている時を狙って深度合成で撮りました。

イシノミのからだのつくり OLYMPUS OM-D-M1X 60mmMACRO F8 1/60 撮影枚数8 深度合成 フォーカスステップ5 ISO400 ストロボ

口元はガラス越しにさらに拡大接写し、F13まで絞った画像の2枚からフォトショップで深度合成しました。

画質は悪く、再度チェレンジが課題です。

イシノミのからだのつくりOLYMPUS 
OM-D-M1X 60mmMACRO F13 1/60 ISO400 ストロボ 2カットPS深度合成 

腹部の腹刺は、エビなどの甲殻類にもあり、まさに先祖の名残という気もします。

しかし、中胸、後胸にある脚基突起は不思議です。

昆虫は胸部が3節から成り立ち、各節に一対の脚部を有するというのが基本です。

一節から2対の付属肢というか、脚基突起そのものが、翅の起源に重要な意味を持つ可能性を示唆するという記事がありました。

http://www.cdb.riken.jp/jp/04_news/articles/10/100323_pairpaths.html