ぐんま昆虫の森 散策
天気に恵まれた三連休の初日です。
曜日に関係なく、天気がよければ昆虫の森を歩きたくなる、そんな日常です。
お昼から歩き始め、南側の周回路を東に進みます。雑木林の景観がよく、この季節のすがすがしい気候と黄葉が楽しめます。
中央付近で西側を振り返り景観を撮影します。

道脇の道標に止まるオオカマキリと出合います。
産卵を終えて、お腹の膨らみはありません。
5月に孵化してから半年間、様々なドラマがあったことでしょう。
どんな虫の一生にもドラマがありますが、秋が深まった季節に出合うカマキリは、なぜか感慨深い気持ちにさせます。

堤池へと下り、うす暗い杉林の脇を歩いている時でした。
ツバキの低木の葉に集まる無数の小さなハエたちが目に留まります。
この季節ならではの光景ですが、一般的にはヤマギシモリノキモグリバエというキモグリバエ科一種の習性として知られています。
集団形成の理由はよくわかっていないようです。

おそらく天地で、上向きになるのでしょう。
同じ向きにそろった規則性は、美しさを感じます。

ふと見上げた葉裏には、ウラギンシジミが張り付いていました。
そろそろ、冬越しの場所として、腰をすえることになるかもしれません。

その後、明るい雑木林に抜けて、ふと見たコナラの幹に赤い点が・・・
2-3mmほどの物体は少しずつ動いています、生物であると確信が持てるまで少し時間がかかりました。
「ベニイボトビムシ」が頭に浮かびましたが、撮影してモニターで拡大すると雰囲気がだいぶ異なります。
体型的にオオワラジカイガラムシに似ていると確認しつつ、様々な角度で撮影します。
(自宅に戻ってから調べ、カシノアカオオワラジムシだとわかりました)

意外と撮影するものが多くあり、時計を見ると15:30を過ぎています。
閉園時間は16:00ですから、あわただしく引き上げます。


