クロオオアリ女王の寿命について
先日、有剣蜂類とアリの分類で著名な寺山先生よりご連絡をいただきました。
内容は、かつて、ぐんま昆虫の森に寄贈された、クロオオアリコロニーのその後の確認でした。
このコロニーは、Kさんにより、2006年6月18日に茨城県古河市で採集されたもので、飼育の開始から13年を経過した2019年1月にぐんま昆虫の森へ寄贈されました。
その後、飼育が継続する中、私が退職する2025年3月の時点で女王の生存は確認できていましたが、動きが弱弱しく、そろそろ寿命が尽きるころとかと思いつつも、退職を迎え、その後の経過の確認ができていませんでした。
寺山先生からご連絡を受けたことをきっかけに、久しぶりに飼育室にお邪魔させていただき、コロニーのその後を確認してきました。

結果として、女王は2025年4月中に死んだとのことでした。
その後、コロニーでは新女王とオスが少数発生し、100匹ほどの女王不在のコロニーとして存続していました。
そのことを寺山先生にお伝えしたところ、女王が2025年4月まで生存していたとみなして、18年10カ月の生存は長期飼育記録になるとのコメントをいただきました。
アリ飼育は、日々の世話はそれほど負担ではありませんが、時に引っ越しを行ったり、長期的に飼育するには根気が必要です。
コロニーが増えていく様子や、巣内の行動観察など、まさにアリ飼育の醍醐味だと思います。
ちなみに、画像のアリ飼育エリアは飼育室内のもので、観覧したい場合は「飼育室探検ツアー」の参加で可能となります。
プログラムの実施状況は、ぐんま昆虫の森のホームページでご確認ください。
そろそろ野外でもクロオオアリが活動を始める時期ですね。

