沖縄遠征 4/9 午前の部
二日目からの本格的な散策は、大宜味村の大兼久林道に向かいます。
天気予報は悪くなかったのですが、やや風がある曇天です。

歩き始めて早々に横田さんがハゼノキでクロモンカギバ幼虫を見つけ出します。
九州以北であれば、ウルシ科にギンモンカギバとウスイロカギバが付きますが、沖縄地方ではクロモンカギバとなります。
独特の艶感と、静止ポーズはCallidrepana属の特徴です。

アカメガシワの葉上に、アマミアオジョウカイが見つかります。

ハゼノキで再び、横田さんがコフサヤガの幼虫を見つけました。
食跡の残された、ウルシ科特有の黒いシミの付き方が気になります。

イシガケチョウの、成虫越冬後の次世代が最盛期で、イヌビワ、オオイタビ、ガジュマルなどクワ科各種で幼虫が多く見られました。

横田さんがキイロトゲエダシャクの幼虫を見つけました。
沖縄地方唯一のApochima属です。

さて、今回の沖縄遠征で、探し出したい目標の蛾類幼虫がカバシタリンガでした。
イモムシ・ケムシ図鑑製作の取材で、前回に沖縄を訪れたのは3月で、その時は出会えませんでした。
その後、GASHOWの木村さんに幼虫をお送りいただいたのですが、輸送中に繭を作ってしまい、掲載できなかったといういきさつがありました。
まだ写真でしか見たことがない、あの奇天烈な幼虫の姿はぜひ見てみたいと期待します。
ホストとなる樹木、アデクをあらためて確認しようと思っていたところで「これかな?」という低木がありました。
枝先を切って、横田さんのもとに鑑定を依頼すると・・・「アデクだ」ということになり、本気で幼虫を探し始めます。

簡単に見つかるものではないと思いつつ、それなりに真剣に探しますが・・・「いない」
「まあ、一本目の木だし」と、その場は一旦、この木はいないという判断をします。
そして、横田さんが訪れ、見始めます。
しばらくして・・・「イター!」
また、このパターンかと思いつつも、見つかってよかったということと、師匠には敵わないことを再認識します。
横田さんは、最初のこの木から2匹を見つけ出しました。
大きさ的に亜終齢の褐色型のようです。
横田さん曰く「緑色型がカッコイイ!」ということで、次なる課題が生まれます。

オキナワルリチラシ発生期の真っただ中で、上空を飛翔する姿がかなり見られました。
葉上に止まる個体を見つけます。

幼虫期は過ぎていると思いながら、ノボタンの葉上に「こんなに大きかったっけ?」と思えるような巨大な幼虫が見つかりました。

ムラマツカノコがよく見られましたが、沖縄本島では2020年以降に定着したそうです。

オオバギの葉裏でアカギカメムシが交尾をしていました。

老熟したヤクシマドクガが見つかり撮影しつつ、小雨がぱらつきはじめ午前の部を終了しました。


