オリンパスOMシステム 昆虫撮影アッセンブリー

基本的にはニコンユーザーで、今も主力ですが、オリンパスのマイクロフォーサーズ画質がかなり向上したことと、プロキャプチャーモード、カメラ内深度合成機能など、満を持してオリンパス製カメラを2年ほど前から使っています。2023年2月発売されたM.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PROは、昆虫撮影に特化したともいうべき衝撃的なレンズだと思います。どんな昆虫に出会うかわからない散策に持ち歩くには、ほどよいワーキングディスタンスと、従来であればクローズアップレンズが必要な場面でも、レンズ単体で寄れる拡大率は申し分なく、加えて軽量というパーフェクトなマクロレンズだと思います。昆虫撮影のもう一つ大事なツールがストロボですが、オリンパス純正のマクロフラッシュ STF-8は軽量化重視設計の影響でしょうか、チャージが遅いのが気になります。それでもコンパクトさは、まさにOMシリーズとマッチしたストロボです。私なりに発光部の取り回しと、ディフィーズ効果を上げるためにあれこれ工作をしてみました。1灯は逆光のバックライトを入れられるように、グースネックアームを挟んでいます。この素材はLOC-LINEですが、1/4規格のブラックは国内での入手が難しく、20年前に購入したものを大事に使っています。もう1灯はディフューザーの厚みの分の発光部を後退させるブラケットを、塩ビ板を加工して作りました。ちなみにディフューザーは自作です。

OM-1 90mmMacro STF-8 ASSY 
OM-1 90mmMacro STF-8 ASSY 

ワイドレンズを使って環境を入れての生態写真は、今やスタンダードな昆虫写真表現の一つと言えます。この場合、被写体はレンズ先端にかなり近い位置となり、ストロボを使用したい場合は発光部の位置が重要になります。安易に発光部を近づけると、被写体周辺の環境遠近差が光量のムラとなって、違和感のある写真になります。この場合の対策として、ストロボコントローラーにブラケットシューを取り付け、発光部の位置に自由度をもたせることで解消させています。散策用の軽量システムとはいっても、もろもろカメラバックに詰め込めば8kgほどになりますが、画質のクオリティーとカメラ機能を重視した組み合わせとしては、ほどよいと感じています。

OM-1 ED 7-14mm STF-8 ASSY
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