ぐんま昆虫の森 散策
夜半過ぎまで雨が強く降りましたが、晴れの日曜となりました。気温も湿度も高く、散策にはやや躊躇する気候ですが、せっかくの晴れ間と思い、お昼からぐんま昆虫の森を歩きました。
入園ゲートを過ぎたスロープの石垣で、さっそく見つけたのがヒゲナガガ一種幼虫とイチモジキノコヨトウ幼虫です。

携帯巣から顔を覗かせながら、ロッククライミングです。登らなけらばならない理由はよくわかりませんが、携帯巣の重さと合わせて、かなり重力に反発した冒険のように思いました。

コケや地衣類を食べるイモムシ系としては、カムフラージュな色彩ではなく、むしろ目立つ外観です。夜行性が強く、昼間は苔の中に隠れていることが多いのですが、稀に見つかります。
オニグルミの葉を見上げると、先週の日曜日には見つけられなかったヨツメエダシャクの若齢幼虫が見つかりました。

ムラサキシャチホコと同じく、クルミならではの種類です。若齢期のほうが、葉裏で目立ちますが、終齢になると葉柄に見事にカムフラージュして見つけづらい種類です。
かやぶき民家前のサクラの下を通り抜けようとしたときに、探さないのに目に飛び込んできたのがオオミズアオの大きな幼虫です。

2化目の幼虫がすでにこの大きさです。食べ盛りで、摂食の真っ最中です。

撮影中にストロボが枝に触れてしまい、警戒して摂食が一時ストップしてしまいましたが、よほどおなかがすいているようで、ほどなく再開します。葉を一枚完食するまで付き合いました。
雑木林の東西尾根を歩きます。枝の集積場所では、ほぼ確実にカナヘビと出合えるのですが、枝の上に鎮座していた個体は卵を身ごもっているようでした。

様々な角度で撮影していましたが、あまり警戒心がないようです。正面から撮りつつ、腹部の特徴も写しこみたかったので深度合成をしてみました。
南側の外周路を歩きつつ帰路に向かいます。昨日の激しい雨で落下したのか、サクラの幹に付くナナフシがやたらと目に付きました。

いよいよ終齢期(5齢)が出現しています。褐色型の個体も目につきました。

私なりの観察では、褐色型が現れるのは4齢期からで、3齢期まではすべて緑色型ではないかと思います。飼育下ではほとんどでない褐色型ですが、野外での出現率はそれなりに高いです。
この時期、同じく外周のサクラで目立つのがヤツメカミキリです。

サクラが古木化している影響でしょうか。個体数は多く感じます。
3時間そこそこの散策でしたが、それなりに出合いもあったかなと思います。