ウスイロオオエダシャクの幼虫
お昼過ぎからぐんま昆虫の森を歩きました。
いつものコースで、雑木林を南側からぐるりと回って民家前へ、それから西のエリアを通過するパターンです。
後半の西エリアに到達するまでの約1時間半、成果はゼロで一度もカメラを構える機会はありませんでした。
このまま今日は終わるのかと思いながら、ニシキギを見てふと思い立ったのがウスイロオオエダシャクです。
この季節に見られる最大のエダシャク幼虫です。
かれこれ5-6年はお目にかかっていないと思いながら、道沿いのニシキギとマユミを順番に見ていきます。
日当たりが悪い場所にある、大きなニシキギの枝先に・・・・いました!

カムフラージュを見破り、その姿が浮かび上がった瞬間の喜びこそ、イモムシ・ケムシ探しの醍醐味だと思います
ウスイロオオエダシャクは、大型エダシャクの代表種トビモンオオエダシャクと同じBiston属です。この仲間は、頭部に角のような突起を備える種が多いのですが、ウスイロオオエダシャクでは顕著な突起物はありません。
そのフラットな頭部と、3対の脚部をうまく組み合わせて、ぽきっと折れたかのような枯れ枝の断面を演出します。それには、胸部の縁部分も大事な役割がありますが、私としてはもっともリアルな枯れ枝の再現ができていると評価します。

OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO3200 SS1/10 F13 ストロボ
過去の経験上、1匹が見つかると、同じ株に数個体いることが多く、続けて探します。
2匹目がいました!巨大です!70mmはありそうです。このくらい大きいとメスの幼虫です。


やや高いところに3匹目がいました。

体色変異がややあり、濃い褐色に、白っぽい紋を有する個体もいます。このあたりの樹皮を模した細かい演出が、なんとも心憎いシャクトリムシです。
ちなみに昨日の散策で、この場所を横切っています。