ぐんま昆虫の森 散策

今日は、在籍時のプログラム「むしむしトーク」によく参加していただいたYちゃんご家族と、園内をご一緒させていただき、プチ観察会みたいな感じで、行き当たりばったりで出合う昆虫たちを楽しみました。

私が通り過ぎた頭上のオニグルミで、Yちゃんのお母さんがモンホソバスズメの幼虫を見つけ出してくれました。

モンホソバスズメ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/80  F8 ストロボ

秋の虫、ヤマクダマキモドキの成虫が現れはじめています。

ヤマクダマキモドキ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/80  F6.3 ストロボ

Yちゃんは昆虫が大好きな4年生の女の子です。飛んでいるトンボを採ったことがないというので、「ちょうどウスバキトンボが多い時期だから挑戦しよう!」と私は見本を見せるつもりでしたが、2回も空振りしてしまいました。

歳のせいだと言い訳しつつ、まったく見本になりませんでしたが、そのあとYちゃんは次々とウスバキトンボを採ってきます。さすが、成長期の子供は習得が早いと感心します。

そんなさなか、藤棚の下で涼みながら、Yちゃんのお母さんとおばあちゃんとお話をしました。おばあちゃんは矢島先生のファンで、NHKこども科学電話相談の愛聴者だったそうです。お母さんは、「動物園や水族館みたいに昆虫館もたくさんあるといい」というご意見に同感しつつ、矢島先生が創り上げた昆虫館という文化の重要性と、私なりに過ごした、ぐんま昆虫の森の20年を振り返ったお話をさせていたく機会がありました。

雑木林を歩いていると、雨がぱらつき始め、やや速足の最短園路で本館に向かって歩き始めます。

本館の入り口が近づいたところで、何気なく見たクヌギの幹に巨大な蛾が張り付いているのが見えました。

エゾシモフリスズメ OLIMPUS OM-1 30mmMACRO ISO1000 SS1/25  F8 ストロボ

エゾシモフリスズメのきれいな個体です。本人は隠れているつもりかもしれません。

開園20周年という節目の日に、昆虫が大好きな人と触れ合い、虫たちと触れ合い、よい一日となりました。