ぐんま昆虫の森 散策
毎日暑い日が続きます。フィールドを歩く暑さ対策を考えながら、最近流行りの空調服が気になりつつも、また重量が増えるし見た目もごっついなと、買うに至りません。ネットでいろいろ調べつつ、「これなら」という製品がありました。バンドで腰に固定し、上に向かって送風するものでした。(ややでっぱりますが・・)
【参考】TORRAS ベルトファン【COOLiFY ZONE 3】
アマゾンで発注し、お昼に届いたところで、バッテリーも半分くらい充電されていたのでさっそく試そうとぐんま昆虫の森に出かけます。
すぐに陽射しを避けて雑木林を歩きますが、風もなくまったく涼しくありません。ベルトファンもおなかのあたりばかりに風が当たります。ただただ歩き、カメラを向けるものもなく修行のようになってきました。堤池から桑畑方面を目指して歩きながら、ベルトファンの位置をおなかのあたりに少し上げて、風量も一段階上げてみます。顔のあたりに風が届き、まあ、多少涼しいかと感じます。
民家前の藤棚で休憩しながら、ぼーっとしているとアゲハがキバナコスモスに吸蜜に訪れます。

比較的新鮮な個体ですが、片側の尾状突起が欠損しています。それでも、せっかく来て何か撮らなければとカメラを向けます。

月並みな写真ですが、尾状突起の欠損が目立たないカットです。
休憩後、再び歩き始めますが、ベルトファンの位置をさらに脇下まで上げてみます。さらに顔に風があたり、それなりに涼しさを感じます。
西に向かって後半戦ですが、休耕田を眺めながらトンボはそれなりに飛んでいるものの撮影する気になりません。
池ではオオアメンボの幼虫と成虫が木陰で群れています。

アメンボの泳ぐ波紋であったり、水面の色は、写りこむ反射物で見る角度によって変化します。

俯瞰的に見れば、空の色が反射し、横から見れば、周辺の緑地が反射します。いつもは見下ろすことが多いアメンボを横から見たら面白いかなと思いつき、水際に腰かけます。

カメラも地面に置いて、モニターを見ながらしばし、オオアメンボの動きを撮影してみました。繁殖期は過ぎているようで派手な動きはありませんが、多少の小競り合いだったり、面白いシーンが見られました。

この撮影中にベルトファンのバッテリーが切れました。フル充電だったら数時間は持ちそうです。
この日の桐生市の気温は39.9℃です。これだけ暑いと、送風も気休めですが、涼しいかどうかといえば、ないよりはあったほうがよいわけで、散策のお供がひとつ増えました。