ぐんま昆虫の森 散策
連日、暑い日々が続きます。用事を済まして時計を見たら14時近くでした。中途半端な時間帯でしたが、ほかにすることも思いつかず、ひと汗かこうとぐんま昆虫の森に向かいます。本当に気楽な日々です。

最近何かと発見が多く、気に入っている桑畑に向かいます。
葉の縁にしがみつく黒い塊に気付き、よく見るとオオハキリバチのペアでした。

小柄なオスが大柄なメスの頭部にしがみつくという体勢です。求愛的行動のようですが、腹端の位置がかなりずれていて、どのように交尾に至るのでしょうか。情報を調べてみると、メスがエビぞりの態勢で腹の端部をオスに近づけて交尾が成立するようです。そのようなプロセスが観察できればベストでしたが、メスは羽ばたき歩き出すと、オスを載せたまま交尾に至らず飛び去っていきました。

その後、雑木林を歩きつつ、いたるところでオオヒラタシデムシが徘徊したり、ミミズの死体に群がる様子が見られます。先日もそんな様子を撮影していましたが、ひとつの着眼が欠けていたことに気付きました。オオヒラタシデムシは交尾に至るマウント姿勢の際、オスがメスの触角を噛むという特徴的な行動が見られます。

こういった、普通に見られる昆虫類も、何か特徴を説明をする上での画像として、わかりやすくクローズアップされていることが必要で、今更ながらオオヒラタシデムシの最盛期に、その行動に着目して撮影しました。

触角を噛む理由が当然気になります。ざっくり調べた範囲ですが、メスに交尾を促すセレモニー的な可能性や、ライバル♂からのガードが考えられるようですが、このあたりも学者の方々の興味をそそる部分のようです。
夏を謳歌しながら子孫を残そうとする虫たちの不思議な行動を垣間見ました。