ぐんま昆虫の森 散策
台風は東に遠ざかり、やや風が強いものの晴天猛暑となりました。午後にぐんま昆虫の森を歩きます。
南の周回路を歩きはじめ、最初に目に入ったのはシラカシの幹に止まるスミナガシでした。とてもきれいな個体です。中望遠でしっかり撮りつつ、背景が悪くなかったので広角レンズに切り替えて間合いを詰めます。

さらにと近づいた時、ぱっと飛び立ってしまいました。
その後、堤池に向かって階段を下り始めたときです。道脇に放置されたアカマツの伐採木の集積にウバタマムシがいました。

この季節に見るのは初めてかもしれません。おそらく新成虫で、この世代が成虫越冬するのだと思います。随分と長命なタマムシです。
堤池にたどり着き空を見上げると、台風一過の青空と夏らしい雲がありました。

この時点で、「ゴロゴロ」と雷が響きます。
堤池ではギンヤンマを狙いますが、まったくファインダーに捉えられませんでしたが、面白いシーンがありました。連結するペアと思いきや、メスが黒っぽくギンヤンマでないことに気付きます。ほどなく連結が解けますが、メスはオオヤマトンボでした。そんなこともあるのだなと。
木陰ではリスアカネの成熟したオスがテリトリーを張っていました。

堤池を後にして、北に向かって暗いスギ林を歩き始めると雨が降り始めますが、空は明るく通り雨です。
それと当時にヒグラシが一斉に鳴き始めました。
ヒグラシは幹にいても目立たず、飛び立ってから気付くことが多いのですが。撮影に良い場所に止まる個体を探してみます。
エゴノキの低い位置に止まる個体にカメラを向けますが、暗い林内で光線のメリハリがないと思っていた時でした。突然、林床に西日が届き、ヒグラシの腹部が透過します。

夏の夕暮れの情緒が出せたかなと思います。
ちなみに、「ヒグラシ」は俳句の世界では秋の季語であることが知られていますが、当然、夏のセミです。夕暮れ時に響く哀調ある声の印象が、そんな誤解をもたらしたのかもしれません。