ぐんま昆虫の森 散策 12/16-17

強風の日が続いていましたが、16日は風もなくポカポカ陽気でした。

昼過ぎから歩き始めましたが、入園してすぐの道脇で、支柱に付いたチャバネフユエダシャクのメスが見つかります。

産卵後のようで、腹部はだいぶ縮んでいましたから、すでに発生期は始まっていたようです。

チャバネフユエダシャク 雌 OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO200 SS1/125 F13 

南側の外周路に沿って、サクラ(ソメイヨシノ)が並んでいますが、以前から冬尺蛾を探すにはよいポイントになっています。

樹皮が黒いので探しやすいという点と、林縁にあたる、広い道に沿って植栽されている条件が、生息環境として好まれるのかもしれません。

樹幹を見始めて早々に2匹目が見つかります。幹に引っかかった枯葉にしがみついていました。

腹部が大きく、これから産卵を控えた新鮮な個体でした。

チャバネフユエダシャク 雌 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/60  F13

その後、追加個体はありませんでしたが、キイロテントウが見つかりました。

キイロテントウ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/60  F13 ストロボ

数日続いた強風で、雑木林の風景も、一段と冬らしくなりました。

雑木林 OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO200 SS1/400 F8 HDR 

林床に力尽きたハラビロカマキリが見つかります。天寿全うです。

ハラビロカマキリ  OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO200 SS1/20 F13 HDR 

15日の日没直後、近隣公園の雑木林をちょっと覗いてみます。

冬尺蛾の交尾が見られるかと期待しますが、飛翔するオスの姿もなければメスも見つかりませんでした。

コナラの古木が多く、樹液にはそれなりにキリガ類が集まる様子が観察できました。

ノコメトガリキリガ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/160  F13 ストロボ

17日も穏やかな晴れで、昼から昆虫の森を歩きます。歩いていると汗ばむほどの陽気です。

いつもとは逆方向で、西のエリアを北上しながら散策します。

だいぶ葉が落ちたので、低い枝先を見つけては、やや園路からそれて、冬芽のあたりを注目しながら歩いていました。

この、不規則な軌道が思わぬ発見につながりました。

林床に踏み込んで、再び園路に戻ろうとした時、正面のコナラの根元で動く影が偶然目に留まります。「もしや・・・」

クロオビフユナミシャクの雌でした。

クロオビフユナミシャク 雌 OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO500 SS1/250 F13 ストロボ 

やや苔むした樹皮に同化して、動いていなかったら見つからなかったと思います。

実際、こんな感じで、見過ごしている個体はたくさんいるのでしょう。

クロオビフユナミシャク 雌 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/125  F13 ストロボ

同じ幹の裏側にはオスがいました。

クロオビフユナミシャク 雄 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/160  F8

マテバシイの周りをチラチラとムラサキシジミが舞っていました。

葉に止まりますが、翅を広げたら撮ろうと思っていたところで、しばらく見ていましたがその気配はなく・・・

やや高い場所で、しかも3mほど先でしたから、撮るとなれば望遠レンズに交換しなければなりません。

その準備に迷っていたところで、翅を開き始めました。

慌てて、レンズ交換しますが、その場所からは飛び立ってしまいます。

こういうことはよくあります。手間の迷いの葛藤です。

幸いなことに、再び葉の上に止まり翅を広げてくれたので、手間は無駄になりませんでした。

ムラサキシジミ OLIMPUS OM-1  ED100-400mm  ISO3200 SS1/2500  F8

今年も残すところ2週間です。

フィールドを歩く時間は、ちょっとした運動であり、いろいろと物思いにふける時間でもあります。

過去を振り返ったり、これからのことを考えたり・・・