ぐんま昆虫の森 散策

今年、最後の営業日となったぐんま昆虫の森を歩きます。

冬休みに入り、駐車場にはやや車が多くありましたが、外を歩く家族連れは皆無です。

風が吹きつける中、7℃くらいの気温ですが、それなりの防寒をすれば寒くはなく、むしろ、歩いていると汗ばむくらいです。

歩き始めてすぐに、エゴノキの幹でイチモジフユナミシャクのメスが見つかります。

地衣類を模したような、薄緑色が美しい冬尺蛾です。

イチモジフユナミシャク OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO500 SS1/250  F13 ストロボ

おそらくクロテンフユシャクなど、フユシャク亜科も出始めている頃で、エダシャク亜科、ナミシャク亜科も併せて、冬尺蛾の最盛期です。

年末の発生期は、かつて、夜の雑木林に通い、交尾など撮影している種類が多いのですが、年が明けて早春に発生する、シロトゲエダシャクやトギレフユエダシャクなど、未だメスを見たことがありません。

来年は、春先の冬尺蛾との出合いを、目標のひとつに掲げたいと思います。

コナラの幹でキノカワガが見つかります。

南西の方角に張り付いていました。

林縁の日当たりのよい幹にいることが多く、北側にいるのは見たことがありません。

キノカワガ OLIMPUS OM-1 7-14mm ISO500 SS1/250 F13 

絶妙な色合いは、柄で言うとデジタルカモフラージュです。

キノカワガ キノカワガ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO500 SS1/800  F8 深度合成

アオキの葉裏で、キイロヒラタヒメバチの一種が見つかります。

以前であれば、ミノオキイロヒラタヒメバチとしたいところですが、いくつかの種に分かれるようです。

いずれにしてもこのハチ、冬の散策ではおなじみですが、活動期に見たことがありません。

寄生性は明らかで、鱗翅目がホストのようですが、具体的なグループの情報も見当たりません。

キイロヒラタヒメバチ属一種 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/250  F9 ストロボ

同じ木で、クロスジサジホソヨコバイが見つかります。

模様の変異がある中で、コントラストがきいた美しい個体でした。

クロスジサジホソヨコバイ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/160  F13 ストロボ

2025年、ぐんま昆虫の森の歩き収めとなりました。

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