ぐんま昆虫の森 散策
MLBワールドシリーズをリアルタイムでしっかり見つつ、劇的なドジャースの勝利に感動しつつも、ブルージェイズもいいチームだなと、複雑な心境の幕切れとなりました。
そんな余韻を引きずりつつ、まだお昼過ぎという時間だったので、ぐんま昆虫の森を歩きました。
ちょうど、「虫の絵」作品展開催初日とあって、多くの来園者でにぎわっていました。
南側の桜並木を歩きつつ、すぐに目に入ったのがキノカワガです。
先日の武蔵丘陵森林公園での見事なカムフラージュとは真逆で、完全にバレバレの静止です。
まあ、こういうこともあるという記録と、逆に輪郭や色彩がはっきりわかりやすい表現として撮影しました。

その後、淡々と歩きつつ、これといった被写体と出会えません。
ニセアカシアの立ち枯れで、浮き上がった大きな樹皮をはがすと、ヤマトゴキブリの幼虫が数匹、さっと四方に散り始めました。
よくある光景ですが、真冬でも、よく動き回るので、撮影しにくい対象です。
そんな時、樹皮でいったん静止する個体がありました。
せっかく三脚も持ち合わせていたので、ここは、しっかり撮っておこうと、レフ板まで当てて真面目に撮影しました。

さて、このくらいの成果ですと、わざわざブログにアップしませんが、最後の最後でよいものが見つかりました。
西のエリアで、低く張り出したコナラの枝先をのぞき込んだ時です。
美しい蛾類幼虫が目に留まります。
ウスズミケンモンは、晩秋から初冬に成熟を迎えますが、成虫は6月頃出現ですから、実に長い幼虫期を過ごしていることになります。
発見率は低く、この季節に見つかるイモムシとしては、かなりのヒットです。
薄紅色と鮮やかな黄色のコンビは、サツマイモの外側と中身のような、季節感も合わせた、なんとも言い難い美しいカラーリングです。

散策も野球と同じで、最後の最後で起死回生のヒットが生まれることがあります。


