ミノウスバ
昨日、ぐんま昆虫の森の入園ゲート付近で、活発に飛ぶミノウスバが見られました。
まったく予期せず、「こんな旬な蛾がいた!」と思いながら、その付近のニシキギを見てみました。
時折、葉の先に止まる姿もありながら、枝先では交尾や産卵は見られず、「まあ、園内にもいるか」とそのまま入園して散策します。
結果的に園内のニシキギ、マユミでは見られず、今日はミノウスバに的を絞って、入園ゲート手前でじっと観察と撮影です。
昨日の様子から、活発に飛ぶのは昼頃で間違いないようで、12時頃に様子を見始めました。
ちらほらと雄が飛来し、葉先に止まっては飛翔を繰り返します。

そんな時、明らかに腹部がふっくらとしたメスが飛来します。
これは絶対に逃さすまいと追跡します。
すると、膝の高さの枝先に止まり、葉裏に歩いていきました。
かがんで見上げると、その枝にはオスがすでに止まっていて、すぐに訪れたメスに交尾のアタックを始めました。
この過程を考えると、まるで、オスが放出したフェロモンにメスが引き寄せられた?と疑います。
ヒトリガ科など、このようなパターンもありますが・・・

よく見ると、そこには、すでに産卵を終えたメスもいました。
交尾は成立しますが、雌雄ともに落ち着かず、少し歩き回ってから葉裏に定位しました。

再び、飛来するオスを追跡しつつ、そのオスが止まった枝には、すでに2ペアが交尾して定位していました。

3時を回り、日がやや傾き気温も下がると、飛翔する個体もいなくなります。
交尾は延々と続き、交尾できなかったオスはその場に静止します。

ミノウスバの産卵では、複数個体が一つの枝に集中することがあり、メスはメスで、集まろうとする集合性があるのかもしれません。
結果的にメスと交尾できなかったオスもその場で待ち続ければ、未交尾のメスが訪れて交尾できるチャンスがあります。

