8日にオオクワガタが蛹化
オオクワガタ飼育講座は毎年恒例の私のイベントですが、だいぶプレゼン資料も古くなりリニューアルを試みています。その中で、蛹化、羽化はまさに観察の醍醐味ともいえるべきシーンなので、脱皮前兆と連続写真は解説の要として丁寧に伝えたいと考えています。それらの写真はすでに撮影済みではありましたが、古い写真なので撮り直さなければと思っていたところでした。どうせ撮り直すなら、朽ち木ではなく、いわゆる菌糸の塊に作られた蛹室でのシーンが撮れれば、飼育下でのリアルな解説になると思いつつ、そんなセットを作って蛹化のタイミングを待っていたところでした。昨日の夕方時点で、そのまま放置すれば夜半過ぎには脱皮すると判断し、15℃程度の温度化に移動して、一か八かの本日撮影に賭けてみました。朝の6時、恐る恐るのぞき込むと前蛹のままでホッとし、さっそくセッティングして7時に蛹化が始まるという、思惑通りの苦労が少ない撮影にホッとしました。カメラにはインターバルタイマーという便利な機能もありますが、肉眼で確認したものを撮影することほど確実なものはありません。そして・・・ヘラクレスオオカブトも蛹化を間近に控えた前蛹があり、動画担当者にさっそくセッティングを依頼しました。私の見立てでは、温度を上げないと就業時間内の脱皮は厳しいという判断で、25℃くらいの温度化で脱皮を待つことにしました。すると、14時過ぎに始まり順調に撮影を完了することができました。このような昆虫の脱皮の瞬間に立ち会うには、失敗もたくさん重ねながら、効率よく撮るというのは経験値やデータ集積に他ならないと思います。一日に、大きな仕事が二つこなせて、何か得したような気分になりながら、ハッとひらめいたのが「そういえば、今日は8日(ようか)だ!」とオヤジらしいダジャレが思いついて、さらに気分がよくなってしまいました。