清里遠征 蛾類合宿 その1

類は友を呼びますが、昆虫好きからさらに蛾類に特化した愛好家が集まり、清里方面に2泊3日の遠征に参加して参りました。私にとっての蛾の師匠である横田光邦さんのネットワークで、かなり以前から企画されて楽しみにしていたイベントですが、天気予報とにらめっこしながらの初日は、なんとか雨は免れつつ、北杜市オオムラサキセンターに集合しました。

駐車場から本館入口に至る100mほどの遠路ですが、すでにみなさんの視線は枝先に集中し、イモムシ・ケムシ探しが始まりました。

一番目に付いたのは、マイマイガとカシワマイマイの幼虫ですが、色合いが違う美しい幼虫が目に入りこれは何かと・・・

ドクガ科のLymantria属はそれほどの種数はありませんから、ミノオマイマイなど思い当たる種の幼虫形態を調べつつ、今一つ合致しない中での最終結論としてオオヤママイマイにたどり着きました。

オオヤママイマイ中齢幼虫 OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/60 F11 ストロボ

終齢幼虫の画像が調べる基準となることが多いイモムシ・ケムシですが、マイマイガの仲間は、成長過程での色彩変化が特にあります。発見したのはオオヤママイマイの中齢期で、終齢に比べて明るく派手な美しい色調です。

信州や中部では比較的多い種類のようですが、群馬県ではかつて見たことがなく、始まって早々の大収穫となりました。

やっと本館入り口に近づきました。

やっと本館入口にたどり着き、展示を見つつ、オオムラサキセンター一番の見どころとなるビバリウムに向かいます。

入口正面のエノキの枝先には、オオムラサキの終齢幼虫が数頭付いており、しばらくみなさんはくぎ付けです。

ビバリウム入口正面
ビバリウム内オオムラサキの終齢幼虫

アポなしで訪れたにもかかわらず、館長さんには快くご対応いただき、ビバリウムを案内していただきました。

その後、広い園内を散策し、いろいろと追加で収穫もあり、みなさんご満悦でオオムラサキセンターをあとにします。

宿泊地に移動し、夜の楽しみでライトトラップを設営します。気温は10℃くらいで風があるという最悪のコンディションです。みなさんのすごいのは、そんな気象条件でも、蛾待ちの時間を無駄にせず、夜間のイモムシ・ケムシ探しに没頭していました。

初日のライトトラップ

マツクロスズメ OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO1000 SS1/60 F13 ストロボ

ライトトラップには飛来数も少なく、成果は今一つでしたが、夜間散策はかなりの成果があり、清里遠征初日が終了しました。

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