ぐんま昆虫の森 散策 1/10~1/12
ぐんま昆虫の森の営業が始まった1/10(土)からの三連休、正月太りでやや増えた体重も気になり、ひたすら歩きました。
それなりに探してみたい冬越し昆虫のテーマもあり、1/10は桑畑でクワエダシャクの越冬幼虫と、クワコの卵を重点的に探します。

桑畑の株間をカニのように横歩きしながら、立ち上がった枝をなめるように見ていきますが・・・・
まったく見つけられずに断念します。それほど難しいテーマではないはずですが・・・それはスランプの入口でした。
1/11は、朝から強風が吹き荒れるというコンディションですが、気温は意外と高く、フサヒゲオビキリガが結構飛んでいました。
そんな中、雑木林の木の幹に注目しながら歩きます。
エゴノキの幹でシロオビフユシャクのオスが見つかります。

冬越し昆虫の憧れの一つがミミズクの幼虫です。
樹皮が比較的滑らかな広葉樹の幹に張り付いて越冬します。(林床の落ち葉に張り付いて越冬することもあります)
大きさは10ミリほどで、扁平な体つきに、微妙な体表の凹凸で樹皮に溶け込む様は見事です。
はじめて探し出したのが2003年の冬で、見つけ出した時の感動は今でも忘れません。
その時は、シラカシの樹皮に張り付いていました。
その後、春先に活動中の個体を何度か見つける機会がありましたが、厳冬期に見つけたことはそれ以降ありません。
また、出会えることを期待しつつ、浮かび上がるその姿を想像しながら、ひたすら樹皮を見ています。

もう一つの憧れ越冬昆虫がカギシロスジアオシャクの幼虫です。
クヌギ・コナラの冬芽に、見事に擬態します。
同属の数種が、同様な姿で冬越しをしますが、カギシロスジアオシャクが代表種でもっとも身近でありながら、そう簡単には見つかりません。
冬芽の姿から、新緑の展開に同調して姿を変えていくのも魅力です。
今でこそ、イモムシブームでメジャー化しつつありますが、この魅力を一般書籍を通じて広めたのが、1993年リリースの学研の昆虫生態図鑑(写真は新開さん)と、1999年リリース 新開孝さんの「珍虫の愛虫記」だと思います。まさに、新開さんの着眼の賜物です。
私自身、この本を見て、カギシロスジアオシャクに強烈な憧れを抱きました。
2002年あたり、ぐんま昆虫の森の整備がはじまり、植栽されたクヌギの苗木で初めて見つけることができました。
その後、20年以上が経過して、数回ほどしか出会えていません。

NIKON D4 105mmMAICRO ISO1000 SS1/250 F20
クヌギ・コナラの冬芽の凝視は、冬越し昆虫探しの定番ですが、手が届く低い場所の枝は少なく、また、あったとしても見る箇所が多すぎて、相当の集中力が必要です。
そんな憧れの虫の発見を期待しつつ、冬の野山を歩くわけですが、その過程では、予期せずに見つかるものもあります。
コナラのひこばえで、ヤママユガの卵塊がありました。


自然環境が良好な雑木林であれば、ヤママユガの卵は、比較的見つけやすい対象だと思いますが、この日においては、やっと見つけた成果です。
1/12は、風はやみ、穏やかな晴れとなります。
今日こそは、何かよい虫を見つけるぞと、かなり気合を入れて歩き始めます。
昨日の強風で振り落とされたのか、オオバナミガタエダシャクの幼虫が、エノキの幹を登っている姿がありました。

OLIMPUS OM-1 90mmMACRO ISO2000 SS1/250 F13 ストロボ
ツバキの重なった葉の間にミスジミバエがいました。
先日も、アオキの枯葉の中で集団を見つけましたが、葉を開いた途端にボロボロと落ちてしまいました。
脅かさないように、そっと葉をどけて撮影します。

その後は、カシ類の葉にいるはずのスカシカギバ、ウスギヌカギバ、ウコンカギバを探しますが、まったく成果はありません。
スカシカギバにいたっては、難易度は低い対象のはずですが・・・・

ツヤアオカメムシだけは、やたらと目につきます。
落ち葉をめくれば出てくるし、目立つ色で木の幹に張り付いている個体もいます。
あまりに成果があがらず、3日間をまとめて、しかも回想も含めて書きました。
一日に歩く歩数は6000~7000歩ほどですが、上り下りがあり、総重量が10kgほどの機材ですからそれなりの運動量になります。
おかげさまで2kgほど減量しました。
冬とはいえ、完全なスランプに突入したような気持になります。
虫がいないのか?いても見つけられていないのか。
ちょっと場所を変えて挑戦してみようと、遠征先を模索中です。

